想いを発信し続けることでコミュニティが生まれる

NPO法人クラブぽっと2

「NPO法人に興味がある」、「社会起業を考えている」…けれど不安や迷いもいっぱい…。そんな方々の不安や迷いを少しでも解消するためにNPO法人を運営している方々にインタビューを行い、生きた言葉を掲載していきます。これからNPO法人を立ち上げようと考えている方々に石川県金沢市よりエールをお届けいたします!前回に引き続き、NPO法人クラブぽっと森さんとの対談です。

>>前半のインタビュー記事はこちらから

No.002「NPO法人クラブぽっと様」

【団体概要】
団体名:NPO法人クラブぽっと
事業開始年月:2013年6月(事業開始は6月、設立は4月です)
所在地:石川県金沢市
代表者:佐川哲也
URL: http://morispo.sa-suke.com/
事業目的:地域住民に対する運動・スポーツ活動と文化活動の振興に関する事業を行い、会員の資質向上及び会員相互の親睦と交流を図り、子どもたちをはじめ地域住民の健全な心身の育成に寄与すること、健康あふれる楽しいまちづくりに貢献すること。

【インタビュー実施日:2014年12月】
聞き手:ひがし行政書士事務所 代表 東 真稔(ひがし・まさとし)
話し手:NPO法人クラブぽっと マネージャー 森 亮太(もり・りょうた)さん

■ 地域との交流から生まれるコミュニティ

東)NPO法人を運営してきてうれしかったことは何でしょう?
森)やっぱり自分たちがやったことが成果になって現れるとうれしいですね。

東)例えばどんなことでしょうか?
森)うーん。例えば事業の中で小学生を対象に理科の実験をする寺子屋をやっているんですが、その子たちが小学校の理科の成績が上がったと報告してきた時とか(笑)、ほかにもスタッフとして活動に参加していた大学生が、クラブぽっとでの経験を生かして就職決まったとか(笑)本当に小さなことなんですけど、そういうことを聞くのはやっぱりうれしいです。

東)いいですね。人に感謝され、笑顔にする事業ですね。
森)そうですね。私たちは地域との交流があって、そこからコミュニティが生まれると思っているんです。例えばこの地区は大学生が多い反面、昔から住んでいる地域住民の方も多い。大学生はこの地域のことなんて何も知らないし、地域住民にとっては大学生なんて「騒々しくて地区のゴミ出しの始末も悪いやつらだ」とマイナスのイメージしか持っていない(笑)。この両者は放っておけば何の接点もないのですが、私たちの事業を通じて両者の交流が生まれると・・・

東)互いにコミュニケーションをとりだす?
森)ええ。大学生が地域住民から地元のお勧め情報を聞いて、床屋やクリーニング店を利用するようになったりして、いつの間にか両者が仲良くなっている(笑)。そういった繋がりがいくつもできて、重なりあったり絡みあったりしてコミュニティが生まれ、それが地域の活性化につながっていくんじゃないかなと思います。

■活動は理念にそっているか?ブレはないか?

東)クラブぽっとさんが活動を活発化させるうえで、大切にしていることって何ですか?
森)地味ですが、コツコツと情報発信してコミュニケーションを大切にするということですかね。

東)活動をPRしていくということでしょうか?
森)活動PRももちろんですけど、まず「クラブぽっとというNPO法人はこういうことを理念として、こういうことをしたいと考えています」っていう立場を理解していただきたいと思っています。

東)存在する意義をハッキリさせるといったことでしょうか?
森)そうですね。立場を理解してもらえれば、おのずと活動内容もわかってもらえますので。

東)クラブぽっとさんの活動は地域密着ですから、説明の対象は地域の方々になりますよね。
森)はい、そういった意味もあって、子ども会など地域が関係する集まりにはなるべくスタッフが顔を出すようにしています。もちろん集まりに顔を出したからといって毎回活動PRができる訳ではないのですが、とにかく通って積極的にコミュニケーションをとることが大切なんです。そうやって1年も通っているとお互い顔もやっていることもわかってくるので、「ああ、先日のアレはよかったねー」なんて声をかけられたりして・・・

東)手間がかかっても情報発信を続けるというのは、なかなか難しいことですよね。
森)自分がやりたいことでなければこんな面倒なこと続けられないでしょうね。でも「やりたい」とか「好き」と思えると、自然とがんばれるんです。なので、手伝ってくれる学生スタッフもその学生の意欲が生かせるように、なるべくやりたい分野を優先してやってもらうように心がけています。

東)適材適所といったことですね。
森)人材は有限ですから、人を上手に活用することは組織にとって非常に重要だと思います。理念を理解していて、ある程度の経験があれば思い切って何かを任せてみる・・・とか、スタッフのやる気を引き出すことが必要ですね。

東)組織の人材活用は確かに大切なことですね。あと最後にもうひとつ。NPO法人を長く継続するには何が必要だと思われますか?
森)やはり、“理念”や“想い”が大切だと思います。お金があっても理念がなくては続かないと思いますし、自分たちの活動が理念から離れれば支持者もいなくなってしまいます。自分たちの活動が理念にそったものなのかは常にチェックして、それにブレがなければ長く活動できるのではないでしょうか。

東)理念や活動にブレがない・・・まさにその通りですね。最後に大切なことをお聞きした気がします。ありがとうございました。
森)ありがとうございました。

【〜社会起業を志している後輩たちにメッセージ〜】

最後に森さんから社会起業を志している皆さまへメッセージを下さいました!

 

“なぜそれをやろうとしたのか”といった想いを大切にして欲しいと思います。そして、その想いをぜひ積極的にアウトプット(発信)していってください。「こんなことやりたい!」「こういう理念でやっている!」といった熱い想いを発信し続けていたら、きっと周囲に応援してくれる人が集まってくると思います。そういう人たちと仲間になればアイデアも豊富になるし、何より盛り上がって面白いことができると思いますよ。

【ウェブサイト「NPOエール」とは】

「NPO法人に興味がある」、「NPO法人の立ち上げを考えている」…など、NPO法人に興味を持っている方々の不安や迷いを解消しようと、石川県のひがし行政書士事務所代表、東真稔が立ち上げたウェブコンテンツ。実際にNPO法人を運営している方々にインタビューした生きた言葉を掲載し、これからNPO法人を立ち上げようと考えている方々にエールを届けることを目的としている。