感動が世代を超えて波及する循環型の野外教育

NPOエールガイア

「NPO法人に興味がある」、「社会起業を考えている」…けれど不安や迷いもいっぱい…。そんな方々の不安や迷いを少しでも解消するためにNPO法人を運営している方々にインタビューを行い、生きた言葉を掲載していきます。これからNPO法人を立ち上げようと考えている方々に石川県金沢市よりエールをお届けいたします!前回に引き続き、NPO法人ガイア自然学校の成田さんとの対談です。

>>前半のインタビュー記事はこちらから

No.003「NPO法人ガイア自然学校様」

【団体概要】
団体名:NPO法人ガイア自然学校
事業開始年月:2007年3月
所在地:石川県金沢市
代表者:成田裕
URL: http://gaia-ns.com/web/
事業目的:あらゆる世代に対して、自然体験及び環境教育活動を中心とした環境問題に関心のある人材の育成に関する事業を行い、循環型社会の形成に寄与することを目的とする。

【インタビュー実施日:2015年1月】
聞き手:ひがし行政書士事務所 代表 東 真稔(ひがし・まさとし)
話し手:NPO法人ガイア自然学校 代表 成田 裕(なりた・ひろし)さん

■ 運営スタッフの定着など、人材確保が一番の課題

東)NPO法人を運営するうえで一番苦労していることは何でしょう?
成)なかなか運営スタッフが定着しないということでしょうかね。結婚したり、ほかの仕事に移ったり、さまざまなきっかけで社員が変わっていくのは仕方ないとは思うんだけど、それが頻繁だとやはりキツいです。

東)学生などボランティアスタッフの方もいますよね?
成)ボランティアは40人くらいいるので、活動自体は彼らだけでも大丈夫なんです。ただ、すべてを把握した人じゃないとできないような事務作業とか、そういうのが滞ると困っちゃうんですよね。

東)人材の確保は組織にとって重要ですよね。
成)ええ。私たちは子どもの教育のために授業をしているので、そもそも教える人がいないと話しにならないですし(笑)。その教える人もただいれば良いという訳ではなく、やはり質を上げていかないといけないですし。とにかく良い人材の確保が目下の課題です。

東)確かにガイアさんのような教育事業だと、スタッフの善し悪しってかなり重要な気がします。
成)人、モノ、金で言ったら、優先順位は明らかに人ですね。資金も必要ですが、それよりも何よりも人が大事というのは、今まで運営してきて実感しています。

■感動が世代を超えて波及する循環型の野外教育

東)今度は、NPO法人を運営してきて面白かった!感動した!というようなことを教えてください。
成)それはもう、毎日感動ですよ!私たちは感動をウリにしている法人なので、感動なしでは語れないと言うか・・・(笑)子どもたちは自然の美しさや楽しさ、厳しさに触れて感動しますし、それを指導している我々も子どもたちが自然に触れて成長する姿に感動しています。

東)感動が周りに波及していくんですね(笑)
成)そうなんです、感動って波及するんですよ(笑)。さっきも話しましたが、自然の美しさや楽しさに触れて感動を味わった子どもたちが大きくなると、今度はうちへ学生ボランティアとして来てくれて、それで今度その子たちが社会に出ると、今度は自分の子どもに自然の美しさや楽しさを教えて・・・というように、感動は循環していくんです。

東)世代を超えてぐるぐる廻って、どんどん輪が大きくなっていくイメージですか?
成)ええ。そういう循環型の野外教育というのが、私たちが目指している事業理念そのものなんです。

東)今だけではなく、未来へ続く理念なんですね。
成)実際に、私たちのもとで自然体験をした子どもが社会人になって、私たちと同じような活動をしようと自然学校を立ち上げた子もいますよ。こうやって未来につながっていくと思うとやはり嬉しいですね。

東)すごい! そういったつながりは確かに感動ですね!
成)私たちを見て成長して、「こういうことをやりたい」と思ってくれたのはやはり嬉しいし、応援したいと思います。

東)最後に、ガイアさんは将来的にどうなったらいいと思いますか?
成)組織については社員が育って、自分がいなくなっても事業が廻るようになればいいかな(笑)

東)ぜひ、これからも長く活動して感動の輪を広げていってください。今日はありがとうございました。
成)はい。ありがとうございました。

【〜社会起業を志している後輩たちにメッセージ〜】

最後に成田さんから社会起業を志している皆さまへメッセージを下さいました!

 

起業できるかできないかは、他人に無理だと言われても、やるか、やらないか、それだけの差だと思う。自分の場合はサラリーマン辞めてNPO法人を立ち上げる時に、一応いろいろ計算してみたんだけど、数字上はとても食えそうになかった。でもやりたかった(笑)

で、尊敬する先輩に相談したら、「狂わないと無理だよ」と言われた。「狂う」って、ちょっと抽象的だけど、計算とか関係なく、やりたいことをとことん突き詰めることだと思う。実際に起業してみたら食えたし、人も雇えたから、計算が全てではないんだよね。

最初石川で起業を決めた時も、石川は大学が少ないからボランティアの学生も集まらないだろうし、もともと自然が多い土地の子がわざわざ自然体験なんて来ないって言われたけど、実際やってみたらボランティアも子どもたちも大勢集まったし、意外とマーケットはあった。だから、やりたいことがあったら他人の意見なんて気にしないで「狂う」しかない。僕はそれだけだと思うよ。

 

【ウェブサイト「NPOエール」とは】

「NPO法人に興味がある」、「NPO法人の立ち上げを考えている」…など、NPO法人に興味を持っている方々の不安や迷いを解消しようと、石川県のひがし行政書士事務所代表、東真稔が立ち上げたウェブコンテンツ。実際にNPO法人を運営している方々にインタビューした生きた言葉を掲載し、これからNPO法人を立ち上げようと考えている方々にエールを届けることを目的としている。