社会に変革をもたらす本気のミッション

NPO法人設立

「NPO法人に興味がある」、「社会起業を考えている」…けれど不安や迷いもいっぱい…。そんな方々の不安や迷いを少しでも解消するためにNPO法人を運営している方々にインタビューを行い、生きた言葉を掲載していきます。これからNPO法人を立ち上げようと考えている方々に石川県金沢市よりエールをお届けいたします!前回に引き続き、NPO法人PLTOOLの能登さんとの対談です。

>>前半のインタビュー記事はこちらから

No.004「NPO法人PLTOOL」様

【団体概要】
団体名:NPO法人PCTOOL
事業開始年月:2002年1月
所在地:富山県南砺市
代表者:能登貴史
URL: http://www.npo-pctool.org/
事業目的:一般の市民の方に対して、パソコンの講習やITを活用した情報提供、 IT支援に関する事業等を行い、市民のコミュニケーションを図り、市民の自主的な社会活動による豊かな社会づくりの推進に寄与することを目的とする。

【インタビュー実施日:2015年1月】
聞き手:ひがし行政書士事務所 代表 東 真稔(ひがし・まさとし)
話し手:NPO法人 PCTOOL 代表 能登貴史(のと・たかふみ)さん

■ NPOだからこそできる事業形態を確立

東)現在、スタッフは何人くらいいるんですか?
能)今は有給スタッフ、ボランティアあわせて30人くらいいますかね。

東)それだけの人数がいて、事業収益を出すとなると大変そうですが(笑)
能)腹くくってNPOやってきていますから、低空飛行かもしれないですが事業収益で食べています(笑)。時給じゃなく、月給渡しているスタッフも4人いますし。

東)事業を廻していけている要因はなんだと思われます?
能)それは、NPO法人でしかできない事業形態が確立できたからでしょうね。

東)事業形態・・・ですか。
能)マンツーマンに近い体制で教えるうちみたいな教室は、普通の企業だったら人件費だけで1回4、5万かかります。でも、うちはそれよりはるかに低価格で提供できる。なぜだと思います?

東)人件費が安く提供できる要因ですか?う〜ん。
能)うちが低料金で提供できるのは、ボランティアの方が動いてくれるからです。だから料金が発生するのはメイン講師とアシスタントの2名だけ。一般企業が「ボランティアに来て」と言っても無理だけど、NPO法人だと来てくれる。

東)NPO法人だという安心感があるからでしょうか。
能)もちろん安心感というのもあるけれど、NPO法人はそもそも社会に変革をもたらすための活動じゃないですか。だから、NPO法人の目指すものに共感すれば「応援しよう」と進んでボランティアに来てくれるんです。こういう広がり方はNPO法人ならではだと思いますよ。

■明確なミッション(使命)で組織の動きを拡大する

東)改めてお聞きしますが、PCTOOLという組織が目指すものって何ですか?
能)さっきも言いましたが、うちで講習するとじーちゃんばーちゃんたちが元気になる(笑)。だからうちのミッションは「じーちゃんばーちゃんにパソコンスキルを教えること」ではなく、「じーちゃんばーちゃんが幸せに暮らすこと」なんです。

東)なるほど。明確で素敵なミッションですね。
能)最近NPO法人っていっぱいあるけど、純粋に事業収益だけで食べているところはまだまだ少ないと思うんです。そういったなかで、うちはNPO法人ならではの事業形態を構築して、社会貢献している自負はあります。

東)高齢者の方を元気に幸せにして、社会に新しい繋がりも提案できる活動なんですね。
能)そう、そしてITに明るい元気な高齢者と、高齢者を支えるボランティアの人がどんどん増えれば社会も変わっていくと思いますね。

東)ぜひそうあって欲しいですね。では、最後になりましたが今後の抱負やご意見があればお願いします。
能)NPO法人は、これから生き残りの時代に入ると思います。淘汰されるという言い方はキツいかもしれないけど、そこを残ったNPOが、逆に真に社会を変える力を持っているんじゃないかな。あと、世間全般体でNPOに対する意見交換がもっと活発になって欲しいという気持ちもありますね。ちゃんとしたNPO法人は税制面の見直しなんかももっと議論してもらって、できれば将来、消費税ぐらい優遇してもらえるとありがたい(笑)

東)NPO法人も淘汰の時代に入る・・・改めて社会的意義を考え、気を引き締めなくてはいけない時期なのかもしれませんね。今日は貴重な意見を聴かせていただきありがとうございました。
能)いえいえ。ありがとうございました。

【〜社会起業を志している後輩たちにメッセージ〜】

能登さんから社会起業を志している皆さまへメッセージを下さいました!

 

NPO法人をやろうとした時、絶対バイトはしないと決めた。NPOでメシを食おうと決めたからには、自分の生活も、命もかけて本気でやろうと思った。でも最初は試行錯誤だったからサラリーマン時代の退職金も食いつぶしたよ。嫁さんはかなり不安だったろうね(笑)。

まぁ、でも十数年ふんばってこられたのは、社会を変えていくという気持ちで、本気で目指すミッションがあったから。だから、NPOで起業したい人は“本気になれるミッションがあるかどうか”っていうのが何より大事だと思う。たまに、「5時からやってたボランティアをNPOにしたいんです」とかって言う人もいるけど、そんなんじゃ全く意味ないよね。そのレベルだったらボランティアのままで十分だし、法人になったとしても絶対稼げない。

まずは自分たちのミッションを明確にして、そのミッションの軸線上に法人化があるのかどうか見極めるところから。まずはそこからスタートだよ。

 

【ウェブサイト「NPOエール」とは】

「NPO法人に興味がある」、「NPO法人の立ち上げを考えている」…など、NPO法人に興味を持っている方々の不安や迷いを解消しようと、石川県のひがし行政書士事務所代表、東真稔が立ち上げたウェブコンテンツ。実際にNPO法人を運営している方々にインタビューした生きた言葉を掲載し、これからNPO法人を立ち上げようと考えている方々にエールを届けることを目的としている。