非営利法人なら一般社団法人も検討してみよう

NPO法人のメリット

最近は非営利団体を設立したいという場合に、NPO法人ではなく一般社団法人を選択される方が増えてきました。今回はNPO法人と一般社団法人をいくつかの視点から比較してみました。

一般社団法人は設立にかかる期間が短い

NPO法人と比較して一般社団法人の方にメリットがあると考えられる点として、まずは設立にかかる期間が短くて済むということです。NPO法人の場合は4ヵ月~5ヶ月かかる場合が多いですが、一般社団法人は1ヵ月前後で設立が可能です。

一般社団法人は行政の監督を受けない

NPO法人は設立後所轄庁(県や市町村)から監督を受けます。最低でも年に1回の事業報告、決算報告等の報告義務が課せられます。従わない場合には罰則対象にもなってしまいます。これに対して一般社団法人には、このような自治体の監督はありません。設立後の運営を考えるとNPO法人よりも一般社団法人の方が「縛り」が穏やかであるといえます。

一般社団法人は2名からスタートできる

NPO法人は設立時のメンバーが最低でも10名必要です。これに対して一般社団法人は2名からスタートすることが可能です。

設立時の費用はNPO法人よりもかかる

一般社団法人設立の際には、定款(団体の決まりごとを書いた規定のようなもの)を公証役場というところで公証してもらわないといけません。その際に公証人手数料として5万円、プラス、定款枚数によって2千円ほど、合計5万2千円ほど費用がかかります。

さらに法務局で登記をする際には、登録免許税が6万円かかります。すべて合わせると、一般社団法人の設立には税金等で11万2千円ほど必要になるということです。

これに対してNPO法人は設立時には税金等がかかりませんので、設立費用は住民票や印鑑証明書の実費だけということになります。設立費用だけをみると、NPO法人の方が安価に設立できるということになります。

設立時の費用は投資と考えてみる

一般社団法人は、少ない人数で短期間に非営利法人を設立できますが、11万ほどの費用が必ずかかります。しかし、NPO法人のように毎年毎年、行政への報告義務はありませんし、少人数で迅速に事業を推し進めることが可能です。設立後の煩わしい事務作業を減らす代わりに最初に11万円を投資するという見方もできるのではないのかと思います。「NPOの方が安くできるから…」という理由だけで選んでしまう前に、一般社団法人も検討してみてはいかがでしょうか?

 


 

NPO法人で社会起業を志す方は必見です!

申請書類作成からNPO法人誕生までのポイントを押さえよう!

>>NPO法人のつくり方

現役NPO法人理事長の生きた言葉から運営ノウハウを学ぼう! No.5まで発行中!

>>NPO法人理事長インタビュー集「NPOエール」

専門家に依頼する前に必ずお読みください!

>>専門家に依頼する際に注意すべき5つのポイント

この記事の著者

NPO専門行政書士

 

 

 

 

NPO専門行政書士 東 真稔(ひがし まさとし)昭和53年5月25日生まれ 愛知県出身。

社会人時代にNPO法人の運営に長年携わっていた経験を活かし、現在はNPO法人、一般社団法人で社会起業を目指す方々を行政書士の立場から全国的に支援している。また、金沢の大学にて「大学生が3年間かけてやりたいこと・なりたいものを見つけるキャリアアップ講座」の非常勤講師を担当。幅広い分野で活動中。

趣味はサッカー観戦、娘と公園やカフェでデート、風景画。

東真稔オフィシャルブログ「NPO専門行政書士の歩み☆毎日がSailing Day」更新中。